2013/11/21

■朝日新聞Global Press―演出家、伊香修吾さんが世界初演作品を演出


オペラ作品『桜の記憶』が、来年1月5日リトアニアの旧首都カウナスで世界初演されることになり、演出家として海外デビューを飾ります。現在、その公演準備に余念のない伊香さんの近況が、朝日新聞Global Pressで紹介されました。皆様ぜひご覧ください。
http://webronza.asahi.com/global/2013110500002.html

♪来週からリトアニアで『桜の記憶』の稽古が始まるので、その準備で忙しくしています。これは「命のビザ」として知られる杉原千畝のエピソードに基づいた劇的オラトリオで、リトアニア人が詩を書き、それに日本人が作曲したものです。今回はオペラと同じように舞台上演され、リトアニア人の歌手、合唱団、役者、オーケストラが出演します。
世界初演作品の演出を手がけるのはこれが初めてですが、CDなどはもちろん存在しないので、まず楽譜を読み、そこに書かれている音符を頭の中で鳴らし、それをどのように視覚化すべきか考える、という作業が一番大変なところで、かつ面白いところです。ここしばらくずっと楽譜を読んでいるので、
最近はベッドの中にいても頭の中で音が鳴るようになりました。
一番寒いときにはマイナス30度まで気温が下がるというリトアニアですが、心の中はいつも温かく保って過ごして来たいと思っています。(伊香修吾)


2013/11/10

■メロス音楽セミナーの思い出 高松佑介さん


2013年夏 ドイツへの学びの旅の途中ウィーンで再会 シューベルトの文献に囲まれて

高松佑介君は、中学が終わる年の春にメロス講習会にやってきた。年月の経つのは早いもので、あっという間に彼は慶応義塾大学の大学院生になり、音楽を演奏と研究の両面から追求する立派な青年に成長した。

彼はかつて高校生の時、学生コンクール関東大会で2位になるほどの技量の持ち主である。大学・大学院での成績優秀のため、奨学金を得てドイツのハレ大学に留学し、今書いている独文修士論文(現在日本語訳中)は卒論のテーマと同じシューマンを選び、留学中シューマン研究所で研究する機会もあった。

先日ふと私がいつか書こうかと思って集めていたシューベルトの資料はいらないか、と聞いたところ、博士課程ではシューベルトのソナタをテーマにすることも考えているという。早速、夏のドイツでの研修の折取りに来てもらった。こうしてメロス講習会から国際コンクールに入賞する学生だけでなく、音楽学の分野でも活躍を期待される人材が出てきたことは、メロスの主宰者としても誠に喜ばしく、、こちらが受講生に与えるだけでなく、与えられるという相互的教育の恵を受けていると感じている。高松君の成長を心から祈ってやまないものである。 (野村三郎)

♪♪  ♪  ♪♪  ♪

初めて聴いたウィーン・フィルに感動の夜。 楽友協会で

初めて私が日本の外へ飛び出したのは、中学校を卒業し立ての2004年3月、きっかけはメロス音楽セミナーでした。この時から数回に亘って参加させていただいた経験が、今の私に大きな影響を与え続けてくれていると、改めて思い返します。様々な体験が詰まったこの思い出を一言でまとめるのは困難を極めますが、私が感じているセミナーの特色をご紹介することで、少しでもお伝えできればと思います。

まず、本セミナーはアットホームな雰囲気で毎日が進んでいきます。主催者・野村三郎先生や、いつも陰で支えてくださっている奥様・野村恵美子氏、アンサンブル・ピアニスト・清水美左子先生は毎日受講生と寝食を共にし、レッスンや練習のみならず、生活の上で困ったことについても、いつでも親身に相談に乗ってくださいます。レッスンの受講がセミナーの主な目的とはいっても、温かく安心して生活できる環境だからこそ、外国という地で何事にも全力で取り組めるのです。セミナーの後も交流が続くほど受講生同士の仲が良いのも特徴で、夜遅くまで好きな作曲家や演奏家について語り合ったりするのも、尽きない楽しみでした。

そして、セミナーの要であるレッスンや練習の環境は、言うまでもありません。レッスンでは、どの先生方もバロックから現代曲まであらゆるレパートリーを鋭い視点で教えてくださり、岩田朋子先生など通訳をしてくださる方も的確な言葉で伝えてくださいます(岩田先生の通訳については、「音の交差点」2012年12月15日の記事「通訳としての私」も合わせてご覧ください)。
また、ピアノに限らず年によっては他の楽器を専攻している受講者の皆さんのレッスンを聴講することからも、多くの新鮮な刺激を得ることができます。練習は毎日十分な時間を取ることができる上、練習室は日本とは比べものにならないほど響きが良くて驚きました。

2005年 ビーバ博士の解説のもと古楽器に触れる 楽友協会アルヒーフにて

演奏の技術習得以外の点でも幅広い経験が得られることも、セミナーの大きな特色です。国立オペラ座のオペラを野村先生の事前の解説付きで堪能できたり、多種多様な演奏会を気軽に聴きに行けたりすることも日本にはない環境です。また、楽友協会アルヒーフ所長・オットー・ビーバ博士による特別講義を受講できたり、ビーバ先生のもとで楽友協会アルヒーフの資料を間近で見せていただくことができたりするのも、夢のような機会です。さらに、解説付きで大作曲家たちの足跡を辿る「野村三郎と歩くウィーン音楽散歩」や「ウィーン美術館巡り」からも、音楽の背景にあるウィーンの文化的伝統も存分に吸収することができます。ただの観光では見過ごしてしまいがちな場所や絵画作品も、見どころを教えていただくことでじっくりと鑑賞することができ、芸術の都ウィーンの魅力を隈なく味わうことができました。

このセミナーで私は、演奏技術以外の点(たとえば、バロック時代に隆盛を極めた作曲法「音楽の修辞法Figurenlehre」や、美術史の教科書に載っている素晴らしい絵画の技法など)にも興味関心が広がり、大学では美学美術史学専攻で音楽学(とりわけ楽曲分析)を勉強しながら大好きなピアノも続けるという道を選択しました(ピアノの成果とセミナーの関係は、「音の交差点」2011年6月24日に記事にしていただきました)。

その後は修士課程に進学し、1年間のドイツ・ハレとの充実した交換留学プログラムを終え、現在はその総括ともいえる修士論文を書き進めています。メロス音楽セミナーの温かい雰囲気での様々な経験が、もっとヨーロッパで勉強したいという思いを心の深層に呼び起こし、このドイツ留学プログラムを挑戦するに至ったのだと感じています。このセミナーを温かく支えてくださっている全ての方々に心から感謝すると同時に、今後も精進を重ねたいと思っております。


2013/11/09

■メロス講習期間中の公演情報            ♪ムジークフェライン


世界の一流演奏家にとっても特別な舞台が、ここムジークフェラインです。講習会期間中は、オーケストラ、室内楽、ピアノリサイタル、歌曲の夕べ、と素晴らしい公演が続きます。3月27日ブラームスザールでは、メロスの講師、マイッスル先生が出演されるアルティス・クァルテットの定期コンサートもあります。素晴らしい響きをぜひ体験して下さい。

Musikverein  2014年3月公演予定

●3月23日 11:00 Wiener Hofkapelle   (大ホール)

Franz Welser=Möst:Drigent
Christine Schäfer ,Sopran
Bernarda Fink,Alt
Martin Mitterutzner,Tenor
Frorian Boesch,Bass

Wolfgang Amadeus Mozart: Kirchensonate C-Dur,KV278
Franz Schubert: Totus in corde langueo,D136
Intende voci,D963
Auguste jam coelestium,D488
Wolfgang Amadeus Mozart: Kirchensonate C-Dur,KV329
Joseph Haydn: Missa in anguetlis d-Moll,Hob.XXXII:11, “Nelsonmesse”

●3月24日 18:30  Ensemble Wien  (ブラームスザール)

Joseph Haydn: Divertimento A-Dur,Hob.111:7
Wolfgang Amadeus Mozart:  Sechs Landlerishe,KV606
Franz Schubert: Fünf deutsche Tänze mit sieben Trios Und einer Coda,D90
Joseph Lannner:  Flüchtige Lust.Walzer,op.46
Johann Strauß Sohn: Diplomaten-Polka,op.448 nach Motivender Operette”Fürstin Ninetta”
Joseph Lannner:  Die Haimbacher.Erinnerungswalzer,op.112
Malapou-Galoppe,op.148a
Genre-Bilder.Walzer,op.175
Philipp Fahrbach jun.: Reiß aus! Polka schnell,op.121
Johann Strauß Sohn:  Liebeslieder.Walzer,op.114
Johann Strauß Vater:  Chineser-Galopp,op.20

●3月26日 19:30 Leif  Ove  Andsnes  (大ホール)
Leif  Ove  Andsnes, Klavier

Ludwig van Beethoven:
Sonate für Klavier B-Dur,op.22
Sonate für Klavier E-Dur,op.109
Sechs Variationen für Klavier F-Dur,op.34
Sonate für Klavier f-Moll,op.57, ”Sonata appassionata”

●3月26日 19:30   歌曲の夕べ   (ブラームスザール)
Meacha Brueggergosman、Sopran
Justus Zeyen, Klavier

Lieder von
Maurice Ravel, Benjamin Britten ,Richard Wagner,Joaquin Turina,Francis Poulenc

●3月27日 19:30 Webern Symphonie Orchester  (大ホール)
Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
Franz Welser=Möst:Drigent
Malin Martelius, Sopran
Elisabeth DeShong, Alt

Gustav Mahler:
Symphonie Nr.2 c-Moll

●3月27日 19:30 Artis-Quartett  (ブラームスザール)

Wolfgang Amadeus Mozart: Streichquartett D-Dur,KV575, ”Veilchen-Quartett”
Iván Erӧd: Streichquartett Nr.3,op.78
Alexander Zemlinsky: Streichquartett Nr.2,op.15


2013/11/08

■メロス講習会期間中の公演情報        ♪コンツェルトハウス


■2014年3月講習会開催中の公演情報(予定)
ウィーンの2大ホールのひとつ、コンツェルトハウス。
大ホールでは、オケなどのコンサートや一流演奏家によるリサイタル。ユーゲントスティール様式の美しい中ホール“モーツァルトザール”では、室内楽や歌曲の夕べなど、ムジークフェラインとは、また一味違ったプログラムで音楽ファンを喜ばせています。

♪ Konzerthaus  2014年3月公演予定

●3月24日  The Philharmonics 大ホール
ウィーン・フィルの若い団員たちにピアニストも加わって構成されたアンサンブル。
音楽のジャンルを超えた柔軟なプログラム作りで人気を得ています。
この夜のテーマは「美しく青きドナウードナウを巡る音楽の旅」

●3月26日 サンフランシスコ交響楽団  大ホール
指揮:マイケル・ティルソン・トーマス

グスタフ・マーラー :交響曲第3番 d-moll

合唱:ウィーン・ジングアカデミー
ウィーン少年合唱団
Sasha Cooke: Mezzosopran

●3月26日 Belcea Quartet   モーツァルトザール

Piotr Anderszewski: Klavier(Piano)

Anton Webern : Langsamer Satz
Lutwig van Beethoven: Strechquartett F-Dur op.59/1
Anton Dvořák:Klavierquintett A-Dur op.81

●3月29日 Ivo Pogorelich  大ホール

Frédéric Chopin: Sonate b-moll op.35
Franz Liszt: Der Tanz in der Dorfschenke.
Mephisto-Walzer Nr.1 S514
Frédéric Chopin:  Nocturme c-moll op.48/1
Franz Liszt:Sonate h-moll  S178


2013/11/06

■メロス講習期間中の公演情報           アン・デア・ウィーン劇場


■2014年3月講習会開催中の公演情報(予定)

歴史あるこの劇場では、新しいスタイルのオペラ舞台が、次々と企画され大きな話題になっています。

●Theater an der Wien
3月は、新企画としてモーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」の公演が予定されています。(♪3月17日プレミエ)オケは、ニコラウス・アーノンクール率いるコンチェントゥス・ムジクス。歌手たちもフレッシュな顔ぶれです。
公演日:3月24日、26日、28日

指揮:Nikolaus Harnoncourt
演出:Martin Kušej
Fiordiligi: Mari Eriksmoen
Dorabella:  Katija Dragojevic
Guillelmo: Andrè Schuen
Ferando: Mauro Peter
Despina:  Elisabeth Kulman
Don Alfonso:  Markus Werba

Concentus Musicus Wien
Arnold Schoenberg Chor (Ltg.Ervin Ortner)


2013/11/05

■メロス講習会期間中の公演情報        世界のオペラの中心地 シュターツオーパー


■2014年3月講習会開催中の公演情報(予定)

ヨーロッパでも随一の公演回数を誇るシュターツオーパー。3月のオペラ座は、オペラ、バレエともに豪華な演目が並んでいます。指揮者も歌い手もベテラン揃い。そしてオケピットにはウィーン国立歌劇場管弦楽団(ウィーン・フィル)。
ぜひオペラ座の素晴らしい響きをお楽しみください。

●Wiener Staatsoper 2014年3月公演予定

23日 «ヴォツェック»(ベルク)指揮:ガッティ ゲルネ、リッペルト出演
25日 «ソリストコンサート» ホヴォロフスキー出演
26日 «ラ・ボエーム» (指揮:ヴェルザー=メスト)コヴァレフスカヤ、ヴァルガス出演

27日  «ヴォツェック»(ベルク)
28日 バレエ «白鳥の湖»(チャイコフスキー)  ヌレエフ、ペティパ、イヴァノフ版
29日 «ラ・ボエーム» (指揮:ヴェルザー=メスト)
30日  マチネ オペラ座専属歌手によるサロン・コンサート コロソヴァ/コールヘップ出演
30日 «ヴォツェック»(ベルク)

♫チケットの一般売りは、公演日の2か月前から。
(3月23日の公演は、1月23日の朝8時から発売。公演によってはチケット入手困難が予想されます。)


2013/11/05

■メロス講習会期間中の公演情報        オペレッタの殿堂フォルクスオーパー


■2014年3月講習会開催中の公演情報(予定)
オペラ・オペレッタと楽しい舞台が揃っているフォルクスオーパー。メロスお薦めの舞台です。

●Volksoper 2014年3月 (ドイツ語上演)

23日 «トゥーランドット»(プッチーニ)
24日 «魔笛»(モーツァルト)
25日 オペレッタ«伯爵夫人マリツァ»(カールマン)新企画
26日 バレエ«カルミナ・ブラーナ»(オルフ)他
27日 オペレッタ«こうもり»(J.シュトラウス)
28日 «魔笛»(モーツァルト)
29日 «椿姫»(ヴェルディ)
30日 オペレッタ«伯爵夫人マリツァ(カールマン)

♫チケットの一般売りは、2014年2月1日から。


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