2018/05/06

■ヴァイオリニスト前田朋子さんに聴くシューマンの世界


◆ 7月名古屋の宗次ホールと横浜みなとみら いホールでコンサートを開催されるウィーン在住のヴァイオリニスト、前田朋子さんにインタビューさせていただきました。

ー7月9日開催の宗次ホール、21日横浜みなとみらい小ホールともに、オール・シューマンのプログラムですね。
シューマンの作品の魅
力は、一口に言ってどういうところにあるのでしょうか?

前田: シューマンの音楽は、憧れと夢に対する情熱が誰よりも素晴らしいと思っています。
そしてとても繊細です。心から心へまっすぐに語りかけてくれる音楽ですね。
一度その魅力を知ると、そこから離れるのは不可能に近いです・・・。(笑)

ーピアニストの上杉春雄さんとのリサイタル共演は初めてですか?

前田:毎年夏に開催している横 浜みなとみらいでの私のリサイタル「音楽の贈りもの」シリーズでは3回目のご登場となります。
初めてご一緒させていただいたのが、2014年東京・五反田Gコールサロンでのコンサートですから、もう10回以上共演の機会をいただいていることになります。

ーお医者様である上杉さんと共に音楽を作り上げていく過程も、きっと興味深いのではないかと想像しています。

前田: 上杉さんは特別な方で、お医者様としても凄い方ですのに、ピアニストの時は純粋にピアノに向かって音楽を愛する芸術家でいらっしゃいます。集中力が人の何倍も違うのでしょうね。
大変な勉強家でもいらして、自筆稿から徹底的に調べられます。
アイデアも豊富で、知性と感性のバランスが素晴らしく、私も学ぶことが多く、毎回の共演が楽しく充実しております。

ーシューマンの歌曲とヴァイオリン ソナタの音楽的な共通点などありますか?
また演奏に関して難しい点など。

前田: シューマン全体を理解するには、シューマンの歌曲の「詩」と「音楽」の関係を理解することから始めるのが一番の近道だと思います。
それゆえ、素晴らしいメゾソプラノの日野妙果さんに、歌っていただくことになりました。
彼女のドイツ語の発音はとっても綺麗で、音楽も情感豊かで温かく、きっと皆様にシューマンの歌曲の魅力を十分に味わっていただけると確信しております。

シューマン自身がピアニストにもなりたかったということもあり、ピアニストっぽい書法で、ヴァイオリンで演奏しやすいとは言いづらいですが、作品の素晴らしさを作曲家に忠実に表現できたらと思っております。
シューマンの音楽は、言葉や絵画のイメージがとっても強く、ソナタでも想像力を豊かにイメージしながら聴いていただくと、より一層楽しめるのではないかと思います。

いらして下さった皆様に、シューマンっていいな、素敵だな、とますます好きになってお帰りいただけたらと思っております!

ーコンサートのご成功をウィーンよりお祈りしております。

♬♪♬♪ ♪♬ ♪♬ ♪♬

◆今秋、イタリア・アッシジの聖フランチェスコ大聖堂でのバッハの演奏など、精力的な演奏活動を展開中の前田朋子さんですが、今回7月の日本でのコンサートは、特別の思い入れのあるプログラムと伺っています。前田さんと上杉さんの力のこもった演奏を皆様ぜひお聴きください。
(7月の前田さんの演奏会情報は、5月2日・5日の「音の交差点」をご覧ください。)

♬ 前田朋子ホームページ www.tomokomayeda.com
♬ 上杉春雄ホームページ www.uesugi-h.jp


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