2010/11/30

ウィーンのクリスマス


グラーベン通り

グラーベン通り: 楽友協会大ホールのシャンデリアそのもののデザインはウィーンで一番の豪華さ。

 クリスマスが近づくとあちらこちらにイルミネーションが美しく飾られ、街が華やかになる。近年ますますその傾向が強くなったようだ。ケルントナー通り、グラーベン、マリアヒルファー通り等目抜き通りの上をまたいでシャンデリア風のもの、星の形、さまざまに意匠を凝らしたイルミネーションがクリスマスの気分を盛り上げている。勿論ホテル、商店も意匠を凝らしてライトアップしている。

 クリスマス市は11月12日に始まる。市庁舎前広場、ショッテン広場、シェーンブルン宮殿、最近はマリアテレジア広場(美術館と博物館の間)、ベルヴェデーレ宮殿等何箇所もあって、親に手を引かれた子供たちが嬉しそうに群れを成している。

 ウィーンのいやオーストリアの人たちは本格的冬の訪れを楽しみに待っているように見える。クリスマスだけではない。スキー、スケートなどのウインタースポーツ、春まで続く何百回もの舞踏会。ジルベルター(大晦日)から 正月にかけての馬鹿騒ぎ。大晦日は花火を街中が打ち上げ、暖かいワインを出店で友人たちと立ち飲みする楽しみ。幻想的雪景色。冬の喜びは格別なものがあるのだ。

ラートハウスのクリスマス市

 それにしてもと思う。1970年、40年前留学したときは市庁舎前には大きなもみの木が1本立っているだけで、イルミネーション等どこにも無かった。ヴォティーフ教会のミサに行き、お招きいただいたお家に友人たちと伺いご馳走になった。慌て者で、宗教心の薄い僕はご馳走にすぐ手を出そうとして、そのうちの主が祈りの言葉を唱え始められて、慌てて手を引っ込めたものだ。翌朝も教会に行ってミサ曲を聞いた(ミサに参加するのでなく!)。

 この40年の変わりようは何だろうと老書生は感慨に耽るのである。


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