2017/05/06

■戦後最悪の危機


我々は現在第二次世界大戦後最悪の事態に陥っている。我が国に最も危険な状況は言わずもがな北朝鮮の正恩共産党委員長が引き起こしているものである。

彼は核の力、長距離ミサイルなどをもって、アメリカに対抗できると絶えず脅しているが、仮に彼が引き金を引く許可を与えたら、それが世界の滅亡につながることを彼は十分認識しているのであろうか。恐らくその段階は北朝鮮の滅亡であり、そういう状況に陥るならば、死なば諸共、全世界が滅亡してもいいと考えているのであろう。

彼の祖父、父親がそう考えていたことはかつての映像で示されている。そこまで考えているのだったら、それはもうメチャクチャなやけくその発想以外の何ものものでもない。彼が核や長距離弾道弾について語るとき、彼の表情は子供が玩具を弄んでいる時の表情になる。

だが、金正恩について一方的に語るだけで、問題の本質は明らかになるだろうか。
対するアメリカのトランプ大統領の姿勢も亦、大国の大統領らしからぬ軽々しいものである。大統領就任100日のお祝いどころでなく、反トランプ陣営は全米で反対運動を繰り広げている。「トランプはアメリカの恥だ」という声も少なくない。世界の大国アメリカ大統領がその知性を疑われることほど悲しいことはない。

翻って全世界のリーダーの在り方を考えるとき、フィリピンのドゥテルテ大統領を含め、現在の世界の指導者の言動がその地位に相応しいかどうか、疑問を抱かせる人物がこれほど多いときはなかったように思える。1900年代ヒトラーをはじめムッソリーニなどが台頭した時期に、アメリカの州知事にもファシストばりの発言をする人物がいたことが想起される。そういう現象は時に世界各地で同時的に現れるものらしい。そう考えると冒頭に述べた危機は浅からぬ現実性を持っているやに思われる。

残念なことだが、わが国の安部首相は一昨日の発言で、憲法を変え自衛隊を国防軍にすると述べ、同じ自民党の中からそういう議論は交わされていないと反論を招いている。世界の危険な状況は何も北朝鮮が我が国に核弾頭を打ち込む脅威だけでなく、我が国の最高責任者にもみられる危険性でもあるのだ。この事実を我々はしかと認識する必要がある。 (野村三郎)

写真:フランツ・ヨーゼフ1世像(1830-1916)ブルクガルテン・ウィーン


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